筋肉豆知識

【豆知識】脂肪には種類がある?体脂肪の基礎知識編

ダイエットやトレーニングにおいて、なにかと気になる脂肪。

「脂肪」と聞くと、どちらかというとマイナスのイメージが強いですよね。

この脂肪はエネルギー摂取量が消費量を上回ると体に蓄積され、それが数日間続くと肥満になってしまいます。

脂肪にも種類があり、身体作りをサポートする脂肪もあります。

人間の身体に存在する脂肪は、白色脂肪細胞・褐色脂肪細胞・ベージュ細胞があります。

この3つの種類の脂肪の知識を覚えて、健康的な身体を目指していきましょう!

白色脂肪細胞

白色脂肪細胞は皮下や内臓に分布し、体内の余分なエネルギーを脂肪として蓄積します。

この白色脂肪細胞は、いわゆるマイナスイメージの脂肪の事です。

全身のあらゆる箇所に存在し、主に下腹部、お尻、太もも、背中、腕の上部、内臓の回りなどに多く存在しています。

オーバーカロリーの食事をしていると、体の中でこの白色脂肪細胞がひとつひとつ膨らみ肥大していきます

脂肪が肥大していけば当然、見た目に現れやすいのでそれが白色脂肪細胞の特徴です。

そして、この白色脂肪細胞は「レプチン」という食欲を抑制させるホルモンを出す役割を担っています。

食欲抑制ホルモンレプチン

レプチン (leptin) は脂肪細胞によって作り出され、強力な飽食シグナルを伝達し、交感神経活動亢進によるエネルギー消費増大をもたらし、肥満の抑制や体重増加の制御の役割を果たす16kDaのペプチドホルモンであり、食欲と代謝の調節を行う。 ギリシャ語で『痩せる』を意味するλεπτός (leptos) から命名された。    引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/レプチン

つまり、このレプチンは食欲を抑える重要な役割をしており、さらには体のエネルギー消費をあげることで、体全体でエネルギーの過剰な蓄積を防ぐことができるのです。

褐色脂肪細胞

褐色脂肪細胞は脂肪を分解して熱を発生させる細胞です。

脂肪という名前がつきながらエネルギーを燃やし、脂肪を燃焼させる大切な役割を担っています。

特に冬は寒さに触れることになるので、この褐色脂肪細胞が活性化され、発熱し身体を温めてくれます。

ですので、よく夏より冬の方が痩せやすいというのはこの細胞が活性化されるからなのです。

褐色脂肪細胞は主に肩甲骨や背中、わきの下、首、など身体の一部に存在しています。

褐色脂肪細胞を活性化させる方法

温冷交代浴

温冷交代浴とは、その名の通り、温かい湯と冷たい水を交互に入る事です。

代表的な温冷交代浴として挙げられるのがサウナです。サウナに5分~8分入り、その後に水風呂に入ります。

これを3回以上繰り返す事で褐色脂肪細胞が活性化されます。

毎日のストレッチ

血流の流れが悪いと代謝が低下します。

日々の生活にストレッチを加わえるだけでも体質の改善に繋がります。

褐色脂肪細胞が存在している肩甲骨周りや首を意識すると良いでしょう。

 

ベージュ脂肪細胞

脂肪は大きく分けて、白色脂肪細胞・褐色脂肪細胞の2つでしたが、第3の脂肪細胞の存在が明らかになりました。

その名もベージュ細胞」です。

これは、エネルギーを蓄える「白色脂肪細胞」が、エネルギーを無駄遣いする脂肪に変化したものです。

運動やトレーニングをすると筋肉からアイシリンという物質が分泌され、皮下脂肪組織に変化をもたらし、白色脂肪細胞を褐色脂肪細胞に変えるよう働きかけます。

つまり、運動しただけで基礎代謝も上がるという事です。ですので、食事の量を減らさなくても、体は今まで以上にエネルギーを無駄遣いする能力を発揮します。